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「…こわ。」
手紙の内容は、さらに過激さを増しているようだった。
そもそも私にそれだけの魅力があるのだろうか。
「明日、先生に相談しよう。」
―――――♪
スマホに着信があった。…先輩からだ。
「もしもし、どうしたんですか?」
『こんばんは。ごめんね、今電話大丈夫かしら。』
「大丈夫ですよ。急用ですか?」
『ううん、大した用事じゃあないんだけどね。ほら、今日の帰りの手紙はどうだったのかなって。』
「あぁ、…やっぱりいたずらでした。でも今回は大したことなかったです。」
『そうなの?それはよかったわ。そうだ、明日お茶でもしない?スイーツビュッフェ、行ってみない?』
「あー、すみません。土日は用事が入っていて、厳しいです。」
『あら、そうだったのね。ごめんなさい。また今度誘うわね。…先生とデートかしら。』
「だから違いますよ。親と出かける用事があるんです。また今度誘ってください。」
『わかったわ。それじゃあ、おやすみなさい。』
…なんだったんだろう。先輩なりに心配してくれていたのだろうか。
まあいいや。それよりも明日はお泊りだ。
先生といっしょに過ごせるのを、ワクワクしながら早めに寝た。
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