月末の夜

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お風呂は狭かった。 湯船につかると先生の肌と密着して、お湯の温かさより、先生の肌のぬくもりでのぼせそうだった。 「少し、胸が大きくなりましたか?」 「うわーやらしい。」 「触らせているのは、君でしょう。」 「そうだけど、そのまま触り続けるのは先生の意思です。」 「それもそうですね。失礼しました。」 お風呂から出たら、髪も乾かさずそのまま布団に寝転んだ。 「きちんと手入れしないと、髪が痛んでしまいますよ。」 「先生は髪がきれいな人がいいんですか?」 「…どうでしょう。でも髪がきれいな人は、見ていて心地が良いのは確かです。」 「…先生の奥さんって、どんな人なの?見た感じ、部屋に写真もないけど。」 「気になりますか?」 「気になります。だってきれいな奥さんいるのに、私と遊んでるとか嫌じゃないですか。せめて奥さんに勝ってるところが欲しい。」 こう思うのも、私がまだ子供だからなのかな。 「そうですか…勝ってる所は、ないですね。」 「えーひどい。やっぱり遊びなんですね。」 「遊びかどうかは別として、彼女とは似ても似つかないのが、君の良いところですよ。」 なんだそれは。褒められているのかわからない。 「奥さんとは、離婚しないんですか?このロリコン教師。」 「彼女にその意思があれば、そうするんですけどね。彼女はどう思っているのか、私にもわかりません。あと、ロリコンではありません。君はもう立派な女性ですよ。」 先生は、私の側で横になった。 抱きしめられた。 夜が、更けていく。
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