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「これを、渡しておきましょう。」
食事のあと、先生は机の上に一つのカギを置いた。
「この家の鍵ですか?」
「違います。安くて狭いですが、別の部屋を新しく借りたのでそこの鍵です。これからは、そこで会うことにしましょう。学校帰りにも寄りやすい場所です。一緒に出入りさえしなければ、周りにバレる心配もないでしょう。」
「先生!」
これは、単なる遊び相手から、立派な愛人に昇格ではないか。私はその場で小躍りしそうなくらいうれしかった。
「君が、僕の気持ちを確かめたいと思っているようでしたから。これがその解答です。君が大人になるまでは、堂々と交際はできませんからね。」
「十分です。ありがとうございます!」
私は先生に抱き着いた。
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