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放課後のカフェ
大会が終わった。2回戦で敗退。まぁ、そんなもんだろう。私たちの学校の実力を考えれば、それほど驚きはしない。
それでも、先輩にとっては最後の大会。これで引退と思うと、寂しい半分、せいせいする気持ちが半分。私はそれほど部には馴染んでいない。
「残念でしたが、皆さんベストはつくせました。相手は強豪校。十分頑張りました。」
先生が、先輩たちに労いの言葉をかける。
先輩たちはこれ見よがしに先生にしがみついて泣いている。
私は知っている。先輩たちの半分くらいは、先生目当てだってことを。
同類の臭いは、嫌でもわかる。
でも、先輩たちは知らない。
私と先生の関係を。
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