凍りついたツバサ

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時々、背中が重く感じる。 当たり前だ、自分の背中には翼がある。 誰にでもある翼、生まれた時から背中に生えていて、身体の成長に合わせて大きくなる翼。子供の頃は皆んなで自慢し合った翼。 自分の翼が一番大きい。自分の翼は誰よりも美しい。 数年前の出来事が、今では遠い遠い昔の出来事のようで。今では懐かしく思う。 でも、今はそんな事は出来ない。 自分が大人になったから? 成長したから? そのどちらでもない。 何故なら、自分の翼は、もう翼ではなくなってしまったのだから。 自分の翼はーー凍りついてしまったのだから。
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