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高校生になった雪乃は、体が弱くなっていた。
前日まで元気に皆と過ごしていたのに、雨が降ると途端に欠席になる。
「お前、氷水の幼馴染みらしいな。課題のプリント、家に届けてやってくれ」
担任教師の代々木は、俺にプリントやノートの束を渡して言った。
「激しい雨の日は、水泳部は体育館で筋トレだろ。ま、お前は休部状態なんだから、行ってやってくれよ」
顧問の代々木は、俺に告げた。
学校から、雪乃の家までは自転車で十五分ほどだ。
俺は、雨も気にせず自転車をこぎ始めた。
生ぬるい雨で視界が悪い。
まるで、泳いでいるみたいだ。
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