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駅前のコーヒーショップでカフェラテを飲む。
日曜の3時はいつもここに来る。
本を読んだり、行き交う人を眺めているとまた明日から頑張ろうと穏やかな気持ちになる。
「すいません、時間少しありますか?」
唐突に黒いスーツの男が話しかけてきた。
無視しよう
「僕の話聞いていただくだけで構いません。あなたの死ぬ間際の行動のリクエストを取りに来たのです」
宗教より怪しい
沈黙が続いても、スーツの男は気にしていないようだ。
「僕がコーヒーを飲み終わるまでに、答えてください。何もなければそれでいいですから。」
言葉を発するべきか、躊躇う。
「加奈にありがとうと言いたいです。」
「わかりました。」
黒いスーツの男は席を立った。
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