名もない気持ち

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「そんで?何がひどいの?」 「うっわ、何そのめんどくさそうな顔!」 「そりゃめんどくさいから。」 「ひどーい!!」 今日は何をしようか。 そう考えた時に、やはり自分は冷静になりきれていないことに気付く。 いつもならそんなこと考えなくとも、思い付くのに。 ふと思い浮かぶのはあの時のこと。 今もなお、戸惑いが消えてくれない。 「実はねー。元樹くん、呼んでもすぐ来てくれないんだよ?」 「そんで?」 「それに、いっぱい好きって言ってほしいのに全然言ってくれないしさー!課題も手伝ってくれないんだよー!!」 イラァ。 さっきからなんなんだ、この女は!! チラっと見ると、髪を染めたチャラチャラの女の子と、ピアスはしてる黒髪の女の子だった。 …………こいつと自分の悩みが同レベルと思うと腹立つ。 課題は自分でやるものだろう。 好きなんて言葉、薄っぺらなものだろう。行動で示すべきだし、男にも予定があるだろう。 女の都合で動くなんて傀儡そのものだ。 (※考えは人それぞれです。)
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