27人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「そんで?何がひどいの?」
「うっわ、何そのめんどくさそうな顔!」
「そりゃめんどくさいから。」
「ひどーい!!」
今日は何をしようか。
そう考えた時に、やはり自分は冷静になりきれていないことに気付く。
いつもならそんなこと考えなくとも、思い付くのに。
ふと思い浮かぶのはあの時のこと。
今もなお、戸惑いが消えてくれない。
「実はねー。元樹くん、呼んでもすぐ来てくれないんだよ?」
「そんで?」
「それに、いっぱい好きって言ってほしいのに全然言ってくれないしさー!課題も手伝ってくれないんだよー!!」
イラァ。
さっきからなんなんだ、この女は!!
チラっと見ると、髪を染めたチャラチャラの女の子と、ピアスはしてる黒髪の女の子だった。
…………こいつと自分の悩みが同レベルと思うと腹立つ。
課題は自分でやるものだろう。
好きなんて言葉、薄っぺらなものだろう。行動で示すべきだし、男にも予定があるだろう。
女の都合で動くなんて傀儡そのものだ。
(※考えは人それぞれです。)
最初のコメントを投稿しよう!