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いつかあなたに挨拶を
蝉時雨に満たされた
夏の休日の部屋
大好きな便箋とペン
古い歌を思って
自分のいまを重ねる
リズムに乗りすぎないよう
気をつけながら
あなたは何故 言葉を求めるの
あなたは何故 言葉で変わるの
言葉はいつも呪文なんだね
まっさらのあなたに会いたいな
さみしければ さみしいほど
言葉ぜんぶ捨てたい
町を抜け出して 林道を歩き
生きているものを探す
叶うならば 言葉を超えて
わかり合える言語で挨拶を
生命すべて共通の言語で
あなたは何故 人だけ選ぶの
あなたは何故 人だけを見るの
No ! Not kill it !
スズメバチだって
なにもしなきゃ
なにもしないのに
黙り込めば 黙り込むほど
人は声を掛けてくるけれど
「腹減って、ダルいだけ」
そんな言葉に納得する
さみしければ さみしいほど
人以外に会いたい
町を抜け出して 林道を歩き
言葉なきものに挨拶を
叶うならば
言葉なきあなたに挨拶を!
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