花火の死体

江戸の花火師「玉屋」。一瞬の時代の中で華やかに開き、そして散ったその家の、子供達の物語

歌識 奏

14分 (7,994文字)
――私達きっと、花火の死体なんだわ。

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あらすじ

 江戸時代の花火師の店、「玉屋」。  末娘のお澄は、職人の家に生まれた事に忸怩たる思いを抱えて居た。  商人の家に嫁ぐ事が出来たら、もっと華やかな暮らしが出来るかも知れない。けれどもそれは分不相応な願

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目次 1エピソード

感想・レビュー 1

涙なくして読めません

いつの時代であろうと、家族とはきっと、こういうもの。なんてことのない日常を、ともに笑ったり泣いたり怒ったり。 でもそれは、夜空を彩る花火のよう。 それをひしひしと教えてくれるのが本作品。 素晴ら
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