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腐ってる先輩
「しつれーしまーす、、、」
俺たち5人は南校舎の四階にある空き教室に来ていた。ここが、漫画研究部か。
扉をノックしようとしたら、中から奇声が聞こえてきた。
「ヤ〇部の最新巻きたああああああああああ!!てめえらああああああああ」
、、、何だこのカオスな人は。
中でその人に呆れ顔を向けていた髪の長い女の人が、こちらに気づいてドアを開けた。
「新入生かしら?入っておいで。」
多分見た目からして3年生だろう。この学校は学年ごとにリボンやネクタイの色が違う。
ちなみに俺ら1年は赤。2年は黄色、3年は青。目の前の人は青いリボンを胸元に付けているから3年と分かる。
なんというかもう、胸の当たりが豪華だな、、、(巨乳女子って何気にありかも、、、)
「、、、結城が変なこと考えらさる前に自己紹介でもしよかみんな。」
おい、人を変態扱いすんな。あおねこめ、後でカレーまん奢らすか。
「はいはーい、あたしから!1年b組、燈毬・ユニ・オカムートです!ひまりんって呼んでくれや!以後よろしゅうたのんます!」
「、、、ひまり、京都の方言混ざってね?うp主のミス、、、?」
やめろおおおおおおおお方言勉強不足で悪かったなああああああああぁぁぁ!!
「、、、なんか変な叫びが聞こえたな。とりまゆっきーはメタ発言やめろ。」
「えーと、、、ひまりの双子の妹で、1年D組の薾々・ユニ・オカムートです。」
あ、ににちゃんのあだ名浮かんだ。ににゆに!ににゆにちゃんって呼ぼっと。
「あー、俺は病川小雪でっす。1年a組です。」
「黄森結城です。」
「海老沢碧斗でーす。んーと、こいつら2人とクラスは一緒ですに。」
あおねこの語尾ってこんなだっけ。ま、いっか。どーせうp主のミスだろうし。
(メタ発言やめろっつーに)
「5人とも、歓迎するわ。あ、色々説明をするから、そこに座って。」
俺たちの前に置いてある椅子に全員が座るのをかくにんし、女の人は話し始めた。
「改めまして。入部ありがとう。私は副部長やってます。3年の観月柑奈です。よろしくね。うちの部活は基本的にはこれといった活動内容はなくって、月一で漫画についての新聞を書いたり文化祭で展示をやる以外にはあまりやることもないから、漫画を読んで楽に過ごしてくれて大丈夫よ。3年2人、2年は2人の少人数な部活だけど、仲良くしましょ。、、、ただ、この部活について1つ、言っておかないといけないことがあるのよ。これ聞いたあとでも、入部はやめれるからね。」
「なんか意味深やね、、、」
「なんだろ、、、、?」
双子が不思議がっていると、そこにさっき発狂してた人が乱入してきた。
「おっす!1年か?俺は部長の明日真蓮斗。ペリカンとでも呼んでくれ!」
「いやなんでやねん!」
「どっからペリカンがきたと、、、?」
2人ともナイスツッコミ。
いやまじで。どこからペリカンが来た?
「蓮斗はペリカンが大好きなのよ、、、あの机の上の大きなペリカンのぬいぐるみ、あれ蓮斗の私物でね。なんか知らないけどペリカンはこの部のシンボルみたいになってるのよね、、、」
ああ、あの等身大以上のってかあおねこの背丈よりもでかいあのぬいぐるみ、明日真先輩のか。
「そんで、この部は漫画研究部なんかじゃねぇ!BL研究部だ!」
は?なんつったこの人。BL、、、?はっ!
「ああ、もう。、、、そんな訳で、BLがダメなら、入部を取り下げても構わないよってことを言いたかったの。どうする?」
俺たち5人の返事は決まっている。
「入らせていただきます!」
「なんせ俺らは腐ったやつらやけん。」
「入部していいっしょ!」
「退部の理由がありませんし!」
「あたしら腐女子やさかい!」
俺たちの返事に明日真先輩と観月先輩は喜んで「よろしくね。」と言ってくれた。
俺たちの腐った高校生活の始まりだ。
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