9人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ‥」
あっちにトンネルが見える。
たしか、となり町につながってるんだっけ‥。
暗そうだけど、中に入ったらすずしそうだ。
「トンネルの中はダメだからな」
けいた君がすぐ横で、うでを組んでいた。
ぼくより身長高いから、こわく感じる。
「数えるよー!いーち!」
たかし君が木に向かって数え始めた。
「わ、わわわ‥」
まだ、かくれる場所見つけてないのに‥。
かくれんぼが始まってしまった。
どうしよ‥どうしよ‥。
木登り出来ないし‥木の後ろだと見つかっちゃうし‥。
うーん‥うーん‥。
「かずま、こっちだ」
「えっ」
「おれが、いいかくれ場所教えてやるよ」
けいた君、ぼくのためにかくれ場所を教えてくれるなんて‥。
先生によくおこられてるから、悪い子だと思ってた。
かんちがいだったみたい、ごめんね。
最初のコメントを投稿しよう!