夜の別荘にて。

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「うまくいったな、かあさん」 「ええ、本当に」 「私も、わざわざハリウッドで特殊メイクを勉強した甲斐があったわ。ママがハリウッドに行けって言いだした時は、驚いたけどね」 「さ、荷物を回収するのよ。あの4人が戻ってこないとも限らわないわ」 3人は4つの寝室に入り、全員の荷物を集めてきた。 「思った通り、いいものばかっりね」 「さすがは、金持ち御用達の大学映画研究サークル」 「質の良い機材を持っていると睨んだ通りよ」 「でもまって、機材をそのまま売ったら足が着くから、バラして、部品にして売った方がいいわ。携帯電話もよ」 「カードは…」 「あんたもアホねえ。カードなんて使って見なさいよ、一気に足が着くわ」 「ママの言う通りよ、パパ。携帯電話もばらして下取りに出すのよ」 「最近の子は頭が悪くて助かったわ。本当に怖いのは幽霊なんかより、生きている人間なのよ」 香夏子は、ひんやりと冷たく笑った。 The End.
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