1人が本棚に入れています
本棚に追加
ダイスケは、体に力がなくなっていくのを感じる。
抱き合ったまま、ハナは包丁を勢いよく抜いた。
「あああああああああああ!」
高架下にダイスケの悲鳴が響き渡る。そのままダイスケは倒れこんだ。体がどんどん熱くなってくる。
「あ、そうそう。なんで飴配ったかって聞きたいでしょ?ダイスケくんが、私にくれた唯一のものが飴だったの。ダイスケくん覚えてないかもしれないけど。だからみんなにも飴配ってあげようと思って。その中に睡眠薬忍ばせておいたの。ただそれだけ」
ダイスケは立つ元気もなく、腹部を抑えながら地面に横たわっている。
最初のコメントを投稿しよう!