飴配り女

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「ちょっとさ、探しに行かへん?」  ナオキはゲームの発売日を待ち望む小学生のようにワクワクしながら喋る。 「いや、事故にあったらどうすんねん」 「そんなん大丈夫やろ」 「幽霊ちゃうん?俺霊感ないからみれへんで?」 「それを確かめるために行くねん」 「でも、探すにしても情報少なすぎひん?」 「確かに。ちょっと友達に聞いとくわ」  結局、ナオキの推しの強さには勝てず探しに行くことになった。  大学生二年生の僕たちの暇つぶしには丁度いいか、とダイスケは思った。ワクワクはしたが、何か突っ込んではいけないようなそんな気持ちにもなった。
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