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「だいたい私、今のところ無遅刻無欠席だし、今日死ぬなんて信じられない!」
そう言って唇を尖らせてくる相手に、ツバサの頭の中の血管が切れた。
「あーあーそうかいそうかい! じゃあ勝手にのたれ死んでろ。この生意気娘!」
「何が生意気娘よ! この変態エセ天使野郎!」
「変態エセ……」
百合奈の暴言に、ツバサは思わず言葉を失う。そしてくるりと背を向けると、強い口調で言った。
「お前みたいなバカ娘、死んでも助けねーからな!」
勝手に死んでろ! と一言加えると、ツバサは公園の出口へと向かって歩き始めた。
その後ろ姿を見ながら、百合奈は「ふん」と鼻を鳴らすと反対方向に向かって足を踏み出した。
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