変わりゆく関係

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それに終わったら満面の笑みで『あっお姉ちゃんお疲れ様!さっきそこで冷たいジュース買っておいたよ』なんて言われるんだもん。 ああそういえばまだあの時はお姉ちゃんって呼ばれてたっけ懐かしい。 そういうのって結構『遅い!』とかって責められるより労われたり優しくされる方が罪悪感湧きやすいんだよね。実際私何も悪くないけど。 それで結局暫くしないうちに部活は辞める羽目になった。もう少しで引退試合だったから別にいいんだけどね。 その名残で高校も何処にも入ることはなく。 だから長い間早い時間に凜久と二人で帰っていたんだけど、凜久が中3になって、やっぱりまた捕まった。 やはり中学最後となると周りの決意も堅いのか、それはもう物凄い勢いの説得をされたらしい。 だけれどやっぱり私の凜久はあくまで私が一番だから、それに応じたりはしない。 ……筈が、今回はなんと要望を聞き入れたのだ。 そんな凜久に、わお、やっぱりただのシスコンじゃなくて素晴らしい人間だったんだね、なんて思ったけど『最後なんだからやってあげれば?』って私が言った気がするから多分これが決め手だろう。
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