49人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
結局もう家を出る時間になってしまったため、直接本人に確認してみようと思い直し凜久と家を出た。
だけど、気付いた。
本人に確認するのって、かなり難しい。
だっていきなり『昨日私に告白した?』なんて聞けると思う?
答えは無理。できない。
もしそれが私の夢だったら?
仮に本当だとしても、間違って消しちゃったなんて絶対相手の気分を悪くさせる。
だから、私から言い出すことはできなかった。
向こうから話振ってくれないかな……とそわそわ待つも、いつもと変わらず趣味の合う話で盛り上がるだけ。
いや、どことなく不自然だったかな?やりにくそうな感じ。
やっぱり、もしあのメールが本当だとしたら今シカトしてる状態なわけで、それはさすがに失礼だと私から聞く覚悟を決めた。
『えっと、昨日のことなんだけど……』
『あ、ああ。俺たちはずっと良い友達でいような?』
『……え?』
と、なんかいきなり的外れなことを言われ。
確かに私達は良い友達だと思うけど……とどこか腑に落ちないまま、態々話すことでもないかなと自己完結した。
私基本何も考えてないからね。
きっとあれは夢だったんだろう。告白される夢を見るなんて欲求不満かしら?なんて思っていたっけ。
最初のコメントを投稿しよう!