49人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「どうゆう人って……優しそうだったよ?あ、それと大学生」
「大学生っ?さすが絃!」
なるほどなるほど〜。確かに絃って大人っぽいから高校生じゃ合わなかったのかな?
「香恋に言われてすぐだったから、丁度いいと思って」
うん、特に理由はなさそうだ。
相変わらず恋愛に対してドライだね!もっとこう……、なんかないのかな!?
恋に落ちる時に理由はいらないって言うけど、からっからなのもどうかと思うよ!
「じゃあまだ好きではないんだ?」
「出会って1日も経ってないからね」
「あー……」
「でも良い人そうだったし、何が起きるかはわからないよ」
おお、意外と前向きだ。
確かに私に言われたからって理由だけで付き合ったりしないよね。何かしら他にあったんだろう。
と、思いたい。
話がひと段落したところでずっと気になってたことを聞いてみる。
「それにしても、今日元気ないね」
顔を合わせた時から思ってた。普通に笑っているけど、なんとなく疲労感みたいなものが漂ってる。
声もいつもより小さいし……。
「弟くん?」
「……うん」
最初のコメントを投稿しよう!