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今絃は悲しんでるとか、怒ってるっていうよりやれやれと呆れた表情をしている。
「シスコンもいきすぎは考えものよね」
そんな絃を見て、ふふっとつい笑ってしまう。
とか言って、まんざらでもないくせに。
私はあーんな姉想いの美形な弟大歓迎だけどなぁ。私相手に懐いてくれるかは置いといて。
「それでどうするの?」
「どうするって?」
「彼氏と弟くんー」
「ああ……」
「両立できるのかねぇ?」
「んー多少機嫌は悪くなることは予想してたけど、時間が解決してくれるかなあって」
時間が、ねぇ。そうだといいけど。
「別れるつもりはないんだ?」
「え、ないよ。付き合ったばっかりだよ?」
それは私的にもありがたい。これでやっと恋バナができる!!
付き合ったばっかり、ていう理由なのが引っかからなくもないけど。
「それに今日会う約束してるし」
「へぇー!意外といい感じじゃん。あ、じゃあ凜久くんとは一緒に帰んないんだ?」
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