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弟の友達が遊びに来るというイベント。
言わずもがな、私の中の『良いお姉ちゃん』の血が騒ぐ。
その日は休日だったけど、丁度部活は休みだった。ついでに言えば、両親も出かけていて不在。
まあ、言っちゃえばかなり暇だってこと。
『お姉ちゃんはあんまり部屋から出てこないでね』とリビングを占領するつもりらしい凜久に言われたけど、やはりここはアピールせねば。
なんの前触れもなしに、熱中しているであろうリビングルームのドアを開けて四人に声をかけた。
「どうもこんにちは、姉の絃です。これ、良かったらみんなで食べてね」
お節介よろしくさっきコンビニで買ってきたアイスを机に並べた。
そこには既に人数分のドリンクとその中央にスナック菓子が置いてあって、さすが我が弟の気配りの良さを知る。
まあ勿論、私あってのことだろうけど。
「ちょっ、お姉ちゃ」
「あっどうも初めまして!うわ、アイスまでありがとうございますっ」
「一度会ってみたかったんです〜」
「こいつに聞いてもすぐはぐらかされて」
みんなとても礼儀良く挨拶してくれて、とりあえず一安心。
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