その雲の上から

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*☂︎*̣̩⋆̩*☂︎*̣̩⋆̩*☂︎*̣̩⋆̩ 僕が自殺をする理由。簡単で有り触れた答え。 『イジメによる自殺』 何が原因だったのか、今になればあまり重要じゃない。 地獄だったのは、それが一学期間ずっと続いたという事。 教室の後ろの方で、廊下の隅で。殴られたり押さえつけられる日々。 雑用は当然のように押し付けられ、一部の生徒からは下僕扱い。 言動はことごとく嘲笑され、多勢のクラスメイトは見て見ぬふりの傍観者。それどころか僕の存在すら無視してなかった事にする。 教師達も傍観者。 彼らは寄って集って僕の心を殺しにかかる。 (あー、疲れちゃった) 耐えるのも泣くのもそれをまた耐える事も。 自分というモノをここまで他人に踏み躙られるって。 そんなに僕はゴミみたいな存在なんだろうか。 風雨が強くなってきた。 闇色に近い灰色の雲が空いっぱいに渦巻いている。 死ぬならこんな日に、って決めていた。 (母さん、ごめん) 女で一つで育ててくれた母の顔が目に浮かぶ。 こんな天候なのに、仕事に行かなきゃいけない母。 「……さようなら、この世界」 少々アレな台詞を吐いて、僕はフェンスを乗り越える。
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