<第二話・七匹の子山羊>

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<第二話・七匹の子山羊>

『おおかみは、かわいいかわいいこやぎたちを、みんなたべてしまいました。  いきのこったのは、からくりどけいのなかにのこっていた、いっぴきのすえのおとうとだけ。  こやぎをたくさんたべたおおかみは、おなかいっぱいになって、かわのそばでひるねをはじめました。  おかあさんやぎは、おとうとからはなしをきいて、おおこやぎたちをたすけるために、はりといとをよういしました。  そして、ねむっているおおかみのおなかをきって、こうやぎたちをたすけだしました。  さらに、おおかみのおなかにはいしをつめて、はりといとでぬいあわせたのです。  おきたおおかみは、あるきだそうとして、おなかがとってもおもいことにきづきました。  そして、かわにおちて、おぼれてしまったのです。  おなかにいしが、いっぱいつまったおおかみは、そのままかわにながされてしんでしまいました。 「やった、おおかみがしんだぞ!」 「きらわれものの、らんぼうなおおかみが、いなくなったぞ!」 「ばんざーい!これで、みんなあんしんして、くらせるようになるわ!」  こわいおおかみは、もういません。  もりのなかまたちは、みんなひとあんしん。  もりにへいわなせいかつがもどってきたと、みんなでてをとりあって、よろこびあいました。  めでたし、めでたし。』
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