31人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
廣祐とは婚約している。
お互いの両親に挨拶をして、週末は式場巡りや物件探しで忙しい。
旅行に誘ってくれたのは夏らしいデートを全くできていない廣祐なりの配慮だろう。
「恵那きっと感動して泣くと思う」
「うーん…じゃあ行こうかな」
「よっしゃ!じゃあチケットとか取っておくな」
その花火大会は毎年8月1日にお祭りが始まり、2・3日が花火大会で、多くの市民が亡くなった空襲からの復興を願って空襲の翌年から始まったのだと廣祐が教えてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!