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トントン失礼します。
おはようございます、目が覚めましたか?と言いながらカーテンを開け始めた、広い部屋だな、うちの何倍あるんだろう。
トイレに行って、風呂に入った、部屋の中にトイレと風呂場がある、凄い。
タオルはあるが着替えが無い。
「あのー、着替えは」
「そのままでどうぞ」
体は拭いたけど。
クラウドが、大きなタオルを頭からかぶせると、頭を拭きはじめた。
気持ちいいな。
「失礼ですが、これはいりますか?」
女性用のコルセット、恥ずかしくて奪った。
「こ、腰が悪くて、無いと座ってられないんです」
「ご自分で作られたんですか?」
「ねえちゃんがもらってきたのを直しました」
「そうですね、腰の細い御夫人ならいいけど、男性なら骨があたっていたかったから切って丸めたんですね、これ一枚だけですか?」
頷いた。
「ではお付けいたしましょう」
「いい、自分でするから」
「ですが、代わりの物を作るには見せていただかないと」
「いりません、俺はここにはいたくないから」
「わかりました、ですが、本日は、これを着ていただきます、宜しいですね」
綺麗な服が用意されていた、見たこともないレースがいっぱい付いたもの。これ着るの?
僕は背中を向いて、コルセットを撒き始めた、本当はひもは後ろにあって、姉ちゃんのをたまに手伝うけど、僕はそれができないから、前で紐を結ぶんだ、だから短くして、腰の骨にあたる部分を丸くして布をつけてある、人になんか見せたことがないから恥ずかしかった。
隣では、姉ちゃんも同じ目にあっていた。
凄いドレスで重いと言っていた。
なかなか二人きりになれないでいた、いろんな人がのぞきに来ては挨拶して、隠れるようにしてみる人ばかりだから、いちいち呼んで、なんかな、昨日の事があるから、いやだな、誰も歓迎なんかしてないのに。それに、エッグが起きない。
「疲れてるのかな」
「もしかして、貴方の魔法のせいかもよ」
「それならいいけど」
どうしよう、昨日の話もしたいし。
「あのさ、クラウドさんはいくつ?」
年は二十五だという。
「死ぬことを考えたことはない?」
二十歳のころはあったそうだ、でもそれを超えた時、悔いのないように生きようと思ったそうだ。他の人たちはいくつか聞くと、みんな二十五以下一番年上のコック、料理長さんは同じ年だという。
不思議だ、ここには二十歳以上の人ばかりいる、どうしてだろう?
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