第四話 伯爵とエッグの仲間

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 ちょっと早い時間に食事をした、飛び回る三匹に、クラウドは反応してたけど、後の人には見えないみたいだ。給仕は私がするとほかの人を下げた。 だって、僕たちには見えるけど、見えない人にふわふわとひとりでに何かが動いたり、飛び回っていたらビックリするもの。 エッグは俺の食べ物に興味津々、スプーンに少しだけあげた。指で舐めると嫌そうな顔をしてた。 クラウドが見えるのは、王家の人だから? 「それは、彼に聞かれたらいかがですかな」 「クラウド、君にはなんで見えるんだ?」 「それは…」 「いいじゃないか、話して差し上げたら」 「では食事が終わりましたら」 サラを片付けデザートが出てきた。 「逃げんなよ」 わかってますとむすっとした返事がかえって来た。 エッグは、また頂戴と言ってきた、甘いものは好きなようだ、他の妖精も集まってきて、僕のに手を伸ばしてきた。ちょっとずつ切ってあげたケーキ、だいぶ気に入ったのか僕のを食べ始めたんだ。 「これ、ぼくのー」 姉さんとシュトラウドさんは大笑いなさっていた。  お酒と僕たちはお茶を飲みながら、シュトラウドさんには泊まっていただくことにしたんだ、話を聞くために。それともしものことを考えてだ、夜道に賊にでもあわれたらかなわないから。 「どうぞ」  クラウドに姉さんはお酒を渡した、彼は椅子に座るとずっとうつむいて、床を見ていた。 「ありがとうございます、俺の家系は、代々このローズ家に仕える執事です。そして、旦那様の力を支える唯一の物だと聞いていました」    曽祖父の時代、王妃はローズ家の跡取り、おじい様のお母様に当たります。王妃に子供が出来なくて、王妃の叔父である、ギュター家に相談に行った王妃は、その帰り何者かによって殺害されてしまいました。 でも、王妃は身ごもっていたんです。付き人だった先祖は、その子を連れて帰りました、でも王は、それを受け入れなかったのです。 その時、私の曾祖母も同じころ産気づき、二人の子を自分の子として育てたのです。 そして、その子達に、神が宿りました。 二人の子は妖精を見るようになったのです。
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