エピローグ

3/3
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/208
「そうか、じゃあ、弟と妹のお姉さんになるんですね」 「そうだ、だから心配しなくていい」 「はい、それと、母上からえーっとどこだったかな、あ、あった、お手紙です」 「姉上から?なんだろう」 ポト様は大きな声で笑われました。 「ケイト、これをお願いできないか?」 「わたくしがよろしいんでしょうか」 「クラウドも見てくれ、頼めるかな」 「あらまあ」 「ほー、喜んで用意いたしましょう」 「叔父上、何ですか?」 「うん、ビーが結婚するんだ、そのお祝いさ」 「それはうれしいですね、でお相手はどなたですか?」 相手はフォンベルト最高顧問の娘さんだ、まあ、あの広場での出会いは特別だったのだろう。 「叔父上‼フォアグラサンドが食べたいです、あれは格別ですね」 「しーっ!お前、それ料理長の前で言うなよ」 「なぜですか?」 と声が小さくなられた。 「作ったのは料理長なんだ、ただ、売っている店がビーの店だろ、お客はビーが考えたと思っているんだ」 「それでは、しーですね」 「そうだ、しーっだ」 私たちは笑いを我慢している。 主が来られてから、食生活が大きく変わった、それはマーサ様の贅沢をしなくてもしっかりと栄養のあるものをという言葉からで、少しの肉や魚は食べるものの野菜中心になり、たまに来られるお客様やどうしても晩さん会を行わなければならないとき以外は質素な食事となった。それでも料理長は腕を振るい、主が帰って来た時は、ちゃんとした食事に気を使うほどとなった。 一番大きなことは、グリンのおなかがへっこんだことだろう。だからこそ、叔父である主のところに来られる、パーシー様たちは、ビーのところで出される、厚切り肉のステーキや、フォアグラなんかを楽しみにしているところがあった、マーサ様には大人の食べ物だからダメと言われているらしい。 「さあ、では参ろうか」 「はい、叔父上、僕にやらせてください」 「ああ、変なところに下ろすなよ」 「もう、今度こそ、へまは致しません。では、集中して、シュトラウド伯爵のところへ!」 トン! 目の前から二人が消えた。 「まだまだ遠出は無理ね」 「そりゃ、主にはかなわないさ、さて私たちも準備をしようか」 「はい、旦那様」 二人はバラの匂いの廊下を歩いていきました。  ポト様の旅はまだまだ続きます、でも今は、これでおしまい。 もっと話が聞きたいのですか?仕方がございませんね、スティール国の本屋には、たくさんの本が売られております、ぜひ一度覗いていただくとよいかと。なんですか?遠い、これは、これは失礼いたしました。では我が主ポト様にお願いしてお近くの本屋へでも置いていただきましょうか。 そうすれば、またどこかでお会いできることでしょう。 それでは、これにて失礼を。 おわり
/208

最初のコメントを投稿しよう!