引っ掛けようと思ったら、私がすでに転んでたorz

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『ジーク兄上!ちょっとよろしいですか!』 「何だ。出来れば声を少し小さめで頼む」 スピスピ寝息を立ててる幼女(ロリ)に気を遣う兄上。 『ジャスミン殿が気にしているのですが、その子、目が覚めたら泣くのではないかと、、、』 「!」 奇襲をかけられても動じないと言われた戦場の鬼神が、今動揺を隠せないでいた。 その動揺が伝わったのか、身じろぐ幼女(ロリ)。 兄上は勿論の事、私とジャスミンもギョッとする。 そんな時、ヒューズが老女を労わりながらこちらに来た。 そして、こう言った老女。 「今日はこの子と一緒に寝てもいいかしら。母代わりにはならないでも、曾孫を可愛がるおばあちゃんにはなれると思うの」 兄上から幼女(ロリ)を抜き取って、慣れた手つきで自分の胸に抱いた老女。 幼女の背中をポンポン叩きながら、優しい歌を歌っている。 その歌声はロリだけでなくそこにいた私達の心まで落ち着かせた。 こんな小さな老人がジーク兄上よりも大きく頼もしい人間に見えた。 ヒューズも同じ事を思っているのか、老女を見る目が何か誇らしいものでも見てるようだった。
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