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「私の乙女は、柊まこ殿と言って17歳だそうだ。よくわからぬが、ジョシコウセイをしているらしい。頭のいい人が好きと言っていたのでお前達、頼むぞ」
「頭の良い人ねぇ……。兄弟の中ならヒューズがそれに該当ですが、此処はその功績を兄上に盛りましょうか。では、次は私の乙女ですが、名前は松下加奈殿。年齢は25歳。あのナイスバディなプロポーション通り、体を鍛えるのが好きだといっていた。私が騎士団の団長だというと、騎士様なのですね♡と好印象な手応えがあった。なので、そこをこれでもかと言うぐらい持ち上げて欲しい」
「じゃ、ローランにはジークの武功を盛るか」
第一、第二王子達は詐欺をすることで決着。
「次は私です。乙女の名前は田中美音殿といって、21歳。ジョシダイセイだそうです。知的な感じの彼女が好きなのは、ビーエルと言っていました。ですが、それが何なのか分からず、、、。本だというのは分かったのですが内容を聞くと濁されまして……。他の乙女にそれとなく聞いて頂ければありがたいです。ビーエルさえわかれば、私のアピールも決まって来るかと……」
「ビーエルというのを聞けばよいのか?ふむ、皆マークの為に自分達の乙女にそれとなく聞いてくれ」
後でBLの意味を知ったら、屍になる事間違いなしである。
そして、最後のディオはすでに詐欺をしていた。
「私の乙女は朝倉雫28歳。こちらもオーエルというのをしているそうです。小さい時に母を亡くされていて、共感を貰うため私も母上を殺しました。なので、話を合わせて下さい」
あっけらかんと言うディオに全員絶句である。
側室の中で一番健康ふくよかな体を持つディオの母親。
作戦上連携しないといけない為、言ってしまった以上合わせるしかないと思った兄達。
己の美貌と権力を使えばどうとでもなると思っている4人。
時代遅れのその考えは、現代人の男を見る目に肥えた女を侮る事となる。
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