プロローグ

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ラングレー国という国だけは、この冗談のような説を信じた。 何故なら、ラングレー国の王子だった1人と星の乙女が恋をし、そのまま結婚したからだ。 そしてそのラングレー国では、もう一つ信じられているものがあった。 それは・・・ ――――星の乙女から1つだけ福が貰える。 そのためラングレー国では、その福を貰うべく王族と乙女との婚姻を結び付けさせる家訓を作ったのが600年前の事。 所謂、色仕掛けと権力の行使だ。 その一番の要である色仕掛けのため、歴代の王達は頑張った。 美女で有名と聞けば遠い国の王女を正室や側室に迎え、挙句美女であれば侍女にも手を出した。どの王かは知らないが、王宮だけでは飽き足らず市井の者にも手を出したらしい。 その頑張った結果、此処ラングレー国の王族は全て美丈夫となった。 そしてフォールンが通過する今日。 その美丈夫な王子7人がこの日の為に、全員独身を貫き通しスタンバった。
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