詐欺と詐称と汚れた乙女

2/3
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「えっと、、、私は田中美音(たなかみおん)21歳です。K大生です」 K大と聞いて全員が「おぉっ、秀才ちゃんだ!」と声をあげた。 だが、その秀才ちゃんが続けて行った言葉にドン引きする事となる。 「私は詐称も詐欺もやってません。唯一はぐらかしたのは……BLぐらいです。///うぅっ…只今、第三王子を軸に色んな王子バージョンの禁断愛で脳内が満たされてビンビンしてますっ!ビバBL!ビバ二次元!!ぶふぉ♡ぶふぉ♡」 「「「・・・。」」」 この中で唯一正直者で犯罪者ではない腐女子(けがれたおとめ)。 だが、その秀才面(そとづら)と反対な残念な精神面(ないめん)を持つ意味では、ダントツの詐欺ではないかと心で突っ込んだ全員。 そして、簡単な自己紹介も終わり誰もが好きなガールズトークとなった。 「でさ、ぶっちゃげ誰が好み?何かさ、最初のファーストコンタクトで相手決められた感があったじゃない?私的には第五王子が良かったんだよね~。あぁ…あの服の上からでも分かる大胸筋、触ってみたいわ~~」 そう言ったのは、さすが体育会系30歳。兄弟の中で一番ガタイのいいジークフリートの名を挙げた。 「私は頭がいい人って第一王子には言ったけど、私の座右の銘は"金の切れ目が縁の切れ目"っていうぐらいお金重視。容姿が変じゃなかったら、爺ちゃんでもOK。それで行くと王子全員がお金持ちって事でOKなんだけど、第一王子だけは絶対無理。あの自分に酔った感じがゲロゲロ~」 「えっ、あんなに甘々な雰囲気だったのに?!」
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!