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何故、お前が答える。そして、何故対抗した。
ルド兄上達が居なくなってから、店主にお礼を言われてるジャスミン。
確かにこの場を助けたのはジャスミンだ。
そして、私を助けたようで窮地に追い込んだのもジャスミンだ。
そんな食堂の英雄に言わずにはいられない。
『おい、どうするんだよ~~!』
頭を押さえて私がそう言ったら、ニッと笑ってこう言った。
「色々教えてやる。覚えろ」
何処かで聞いたような男前なセリフである。
そして私の頭を優しく撫でたジャスミン。
ん?んん?んんん!?
ちさとみたいに思わず頭を傾げた私。
私は撫でられる事に慣れていないわけではない。小さい時は沢山撫でられたし、褒められもした。ただ、この年で撫でられるような事がなかっただけだ……
だが、このフワフワした不思議な感じは何だろうか……?
しかも、私にでも出来るんじゃないかと思ってしまうこの自信は何だ?!
優しく見つめるジャスミンに少し照れくさくなって、目を逸らしたアラン。
そんな甘い空気を邪魔しないように…ではなく、自分達がその甘さにのまれないよう1歩後ろに避難したクリス達。
ジークフリートだけは、弟の為に1歩も下がらず頑張った。
「~~~!!(清い関係!清い関係~!清い関係~~っ!!)」
その心の叫びは、神にも祈る思いだった言っておこう。
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