似た者同士とケセラセラ

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似た者同士とケセラセラ

王城に帰ってすぐに種子殿の部屋に向かったジャスミン。 「おっタネちゃ~~ん、お土産たくさん買ってきたわよ~」 そう言ってノックもせずに部屋に入ったジャスミン。 私達が入って来るとは思はなかったのか、種子殿は窓際のソファーに深く背を預けて寛いでた。 慌ててソファーから起き上がろうとする種子に手を貸すヒューズ。 挙句、背もたれにクッションを挟んだり、お茶のおかわりを注いだりと甲斐甲斐しいを通り越して過保護気味になってた。 どうやら、私達がいない間にずいぶんと2人は仲がよくなったようだ。 机に置かれたお土産の品評会も終わって、その後はジャスミンの独壇場になる。 「フォールンのお祭りで、屋台やらが出てて面白かったんだから~。おタネちゃんもやっぱり一緒に行けばよかったのに!スマホで撮って見せようと思ったんだけどさ、あの光の輪を通ったせいか電源が入らないのよ~。でね、でね、祭りの最後の夜に火を灯してお見送りするんですって~。私達はその夜に向こうの世界に戻るから見れないけど、、、きっと幻想的なんでしょうね~」 話があっちに行ったり、こっちに行ったりと忙しいジャスミンの土産話を、ニコニコと笑いながら聞いてる種子殿。 それと反対にヒューズは、しかめっ面だ。 2人のまったりとした時間を潰されたからだろう。 見ればちさとも飽きたのか、眠たそうだ。 仕方なく、助け船を出した私。
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