星の乙女、行方不明になる!

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「ねぇ、この服小さいんだけど、、、」 クリス達の視線も気にしないで、私の横でブツブツ言う従者のジャンことジャスミン。 ジャスミンでは男の成りでは不都合だった為、ジャンと呼び名を変えたのだ。 『私の衣装の中でそれが一番大きい方なんだぞ!///それより、女って言い張るなら胸毛の処理ぐらいしとけよっ!』 小さいと言ってシャツのボタンを3つほど開けてるジャスミン。 服が小さいと言われた事よりも胸毛があるのが腹が立った。 胸毛のない私はボタンをきっちり閉めるしかない。非常にみじめである。 「アラン!」 そんなジャスミンと私のところにジーク兄上がクリス達が連れてやって来た。 「お前にこの2人を預ける。この2人を使ってお前のルート(・・・・・・)で探してくれ。但し、危険だと思ったら王子のお前は前に出るな。そこは、あの(・・)兄上を見習ってくれ」 あの(・・)兄上と言われて、戦場の亀人であるローラン兄上が頭に浮かぶ。 その嫌味なジョークを聞いて、クリス達が笑っていた。 こういう王族らしからぬ所が皆に好かれる所なのだろう。
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