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詐欺と詐称と汚れた乙女
各々の作戦会議をしてる裏側で、第一王子達の選んだ乙女達は、ナイスバディ25歳体育会系女子の部屋に集まっていた。
「自己紹介しましょうよ。はい、まず私から~。松下加奈29歳。と、言いたい所だけど、明日私の誕生日なの。よって、30歳!スポーツジムでインストラクターやってま~す。第二王子が28歳って言ったもんだから、慌てて25歳って言っちゃった~。案外通るもんよね。そこは、アジア人独特のベビーフェイスのせいかしらね~」
「あっ、それ私も同意見です。第一王子には17歳の女子高校生って言いましたけど、実は高校生パブで働いてる23歳で~す。店での名前は柊まこ。純情高校生役でバンバン稼いでま~す」
向こうが詐欺なら、こちらはバリバリの詐称である。
「私は、朝倉雫28歳。多分会うのはこれっきりだと思うから正直に言うわ。私、結婚詐欺師よ。王族だし、金持ってそうだからふんだくって向こうの世界に帰るつもり。だからあんた達、邪魔しないでね」
こちらは、マジもんの犯罪者であった。
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