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GM「では皆様、落ちつかれたようですから
人狼ゲームを開始いたします」
フレディ「人狼ゲーム?名前からして悪趣味な感じがするけど‥なにそれ」
ジェイ「人狼ゲーム‥何やら大変なことになりそうですね」
GM「これから皆様には人狼と思わしき方を処刑するために議論をしていただきます」
GM「勝敗は市民側と狼の数が同数となった時
人狼陣営の勝利となり、狼を処刑できれば市民陣営の勝利となります
ですが、そのどちらも妖狐が生存していれば妖狐陣営の勝利となります。
ただし恋人が生存している状態で勝敗が決まれば例外なく恋人陣営の勝利となります」
GM「各々の勝利を目指して議論に奮闘くださいますよう、よろしくお願い致します。
尚、処刑や投票等のアナウンスは全て私、GMが務めさせていただきます」
突然 出てきて訳のわからないうちに進められる説明に不信感と嫌悪が合わさった感情に刈られる
ローラ「どうして議論をしなければならないのですか?
ここから出ることが出来ればいい話では?」
理解不能なゲームをさせられ誰かを殺してまで人狼を探すなんて事をするより逃げてしまえば誰も死なずにすむ
GM「外は今や猛吹雪。人間が生存できる環境を越えていますが‥‥
もし、このゲームをしないと言うのであれば構いません
この扉から外へと出ることは可能です
どうされますか?ローラ様」
遠巻きに出れば確実に死ぬと告げられ生きるために出るという目的を果たせないならと一歩が踏み出せない
私にはとても重たすぎる
GM「動かないということは、ここに残るということでよろしいですね?
と、言っても‥役が配られてしまった以上
逃れる術などありませんがね」
どういうこと?
全くこの人が言うことは分からない
私には配られた物の記憶なんて何もないのに
ローラ「配られた?何を言っているの?」
私の困惑した顔を見ながら納得がいったかのようにまた静かに話始めるGMがいた
GM「なるほど‥忘れていたのですか
運命とも言われるこのカードを
では それも含めて説明を致しましょう」
GM「昨晩、皆様には人狼ゲームの役職カードをお配りしました
この配役であれば番犬、生霊、饒舌な人狼
黒猫、妖狐、藁人形のどれか
その方の在り方によって引き寄せられた運命
では確認してください」
そんなわけがない‥私がカードを持っているなんて記憶すらないのに
恐る恐る自らの服に手を入れると硬質な感覚を感じ恐怖に震えそうになる
なんで‥なんであるの?カードなんて私
恐ろしい、でも見ないわけにはいかない
静かにそのカードをめくる
そのカードには確かに【藁人形】と書かれていた
そう‥私は藁人形だった
最早 人の姿など与えられていなかったんだ
あぁ、なんて私は無知だったんだろう
絶望に呑まれる私を置いてきぼりにして全ては進む
GM「全ての方々が自らについて理解ができたようですから、これより議論を始めます
役については、お手元の資料にございます
ご確認くださいませ
では議論を始めてください」
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