黒髪

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『やめておこう』  そうは思うが、  それはまたも蠢き、顔を覗かせる。  しかも段々と近寄ってくる。  黒髪に触らずに教えてあげようか?  しかし、彼女には見えないだろう。  でも周りの人たちには見えないのだろうか?  騒ぎもしないところを見ると、本当に見えないか見ないふりをしているのだろう。  仮に僕が教えたとして、僕に憑けられたとか思われるかもしれない。
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