壱 高校デビュー、エリリカ!

14/23
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「キャッ、エリリン!」  バシッ 「わー、ビックリした」  エリリカは、片手で軽々とボールを受け止めた。 「君、大丈夫か? 済まない」  中須藤が、慌ててやってきた。 「あ、全然大丈夫です! ばあちゃんのパンチに比べれば、ゆっくりだし」 「え? ばあちゃんのパンチ?」  しまった、とエリリカは慌てて口を押さえた。 「あ、ばあちゃんが心配するから、そろそろ帰ろうかなって」 「いや、練習は始まったばかりだが」 「そ、そうですね。ごめんなさい」  エリリカは、顔を真っ赤にして、頭を下げた。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!