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= 夏*つづけられないものがたり =
嫁すことを待つ旧家の女学生と
素性の知れない粋な幻妖の
誰にも明かさぬ秘密の逢瀬
蛍踊る晩涼の頃の物語
【あらすじ】
主人公は、山に囲まれた里で暮らす旧家の女子高校生、月子。
本家に嫁がされるか、地元名士の家に嫁がされるか、本人そっちのけで争う親族に辟易し、七夕の夜にこっそり家を抜け出した先で、妖しく美しい青年・閏に出会う。
ミステリアスな青年に会いたくて山に通う月子だったが、ある日、許嫁である本家跡取り・洋一郎に逢瀬が露見して──
【裏話】
高校の頃に構想していたお話です。
舞台は1970年前後、戦争を知らない世代が大人になっていく頃でした。
登場人物のいる山里は田舎なので、同時代の都会に比べると、古い暮らし方をしている地だとイメージして書きました。
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