夏の章*人物紹介

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【登場人物紹介】閏(うるう)  月子が山中で出会う、粋でミステリアスな人物です。 【基本設定】 *容姿  長身、髪(長めの襟足を紐で束ねている)、鼻筋の通った端正な顏、黒曜石のような瞳、色白の肌、紺絣(こんがすり)の浴衣、 *性格  のらりくらりと掴みどころがない、人との距離感は近い *特徴  低く艶っぽい声、所作は日本舞踊の師範のようにしなやかで美しい、何かの『調整役』らしい、甘いものが好き  正確には「閏と呼ばれている者」で、その正体は定かではありません。  神様か? 妖怪か? 幽霊か? という括り自体、人間の区分けなので、彼自身は自分という存在を定義づけることにこだわりがないようです。  格好と、何かの調整役を担っていること、人間より遥かに長い寿命を持っていることくらいしか、作中では明かされませんでした。  のらりくらりとしていてミステリアスな反面、すぐ触れてきて距離感の近い、刺激的でズルい大人の男です。  大事な友人や娘がこういう手合いにぞっこんになっていたら、思わず「止めときなよ」と言いたくなるような人物像を目指しました。  こんな相手に恋をしている女の子って、驚くほどの速度で成長しますよね……  日本の旧き良き風習に造形が深く、そういった『新しい世界』を教えてくれる相手であるという側面も、月子にとって恋い慕う理由の一つになっているかもしれません。    中々本音を口にしない彼が、章の終盤に月子と交わす『約束』。  その先にあるものを、いつか皆様に見ていただけたらなと思いつつ準備しています。  余談ですが、彼は元々、暦の「閏月」や「閏日」「閏秒」などを総合した「閏の概念」の擬人化でした。  作中登場した「糸姫」などについても、いつかどこかで語ってみたいものです。
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