魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている8~バラ色の人生~

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「座って。お茶、入れるから」  茫然とした心地のまま、椅子に掛けた。  紅茶の入ったカップが、静かに前へ出されてくる。  ハーブティーではない。  まぎれもない、紅茶。  ニコルスが愛した紅茶だ。  混乱する頭を鎮めようと、一口飲んだ。  久しぶりの紅茶の味。  あの頃と変わらず、ヴァフィラの心を温かく満たしてゆく。
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