魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている8~バラ色の人生~

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 涙で滲むルドーニの顔。  あの時は、私と同じように幼かった少年。  心を開こうとしない私に、浜で拾った貝をくれたり、歌を教えてくれたりと、何かと気を引こうとがんばっていたっけ。  そして、そんなルドーニを、ニコルス先生はこのお茶の席に迎え入れていたのだ。  信頼と絆の花言葉を持つ、このオレンジ色のバラの見守る中で。  何をいまさら。  あの頃から、ルドーニは家族の一員だったのだ。
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