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ルドーニは余韻を楽しむように少し腰を動かしてから、性器を引き抜いた。
苦しげに荒い息を吐き、震えるヴァフィラをしっかりと腕に抱きよせ、軽いキスを落とす。
乱れて顔に張り付いた髪を、梳いてやる。
「ルドーニ……」
「ん?」
何でもない、と声が出かかった。
言葉にするのは、恥ずかしい。
でも、今日また新しい顔を見せてくれたルドーニ。
『俺を家族の一員に加えてくれ』
口の端をゆるめ、微笑んだ。
小さくうなずき、そっと声に出した。
「……愛してる」
ヴァフィラを抱くルドーニの腕の力が、強くなった。
少し苦しいくらいだ。
でも、その苦しささえ愛おしく思いながら、ヴァフィラは満足げに眼を閉じた。
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