魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている8~バラ色の人生~

49/51
前へ
/51ページ
次へ
 朝食の食卓には、昨日のオレンジ色のバラが飾られていた。  しかしそれを見ても、もうヴァフィラの胸は疼きはしない。  バラの花が嫌いだとは思わない。  まぶしく輝く、ニコルス先生との思い出の日々。  苦しかった別れ。  別れを思うと、まだ心が痛む。  傷は癒えてはいないのだ。  でも、その痛みを分かち合ってくれるという人が、私にはいる。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加