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報告を終えたルドーニは、さっそくヴァフィラ宅へと足を向けた。
今回は5日程度の短い出張ではあったが、愛しい人の顔を見ないで過ごした日々は、やはり味気ないものだった。
そして、彼の私室へと足を踏み入れたルドーニは、嬉しい驚きを味わった。
「おかえり、ルドーニ。お茶の準備ができているぞ」
「ありがとう、ヴァフィラ」
香ばしい焼き菓子の匂いに、芳しいハーブティーの香り。
胸いっぱいに吸い込んで、ヴァフィラの気遣いを喜んだ。
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