1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

砂を手ですくってみた 砂はサラサラと指の隙間から こぼれ落ちていく 何度すくっても 何度やっても こぼれ落ちていく 救った両手の中には ほんの少しの窪みに砂が残っている 愛の砂 何度すくっても やっぱりこぼれ落ちていく 隙間が出来ないように しっかりと指を合わせているのに こぼれ落ちて行かないように しっかりと包んでいるのに ほんの少しの隙間から こぼれ落ちていく 何度「あの人の心の砂」をすくっただろう 何度「あの人の心の砂」がこぼれ落ちていっただろう だけど いつも「少しだけ」残っている この「少し」が 私の心を支えている また「救おう」 と、言う気持ちにさせる あの人は「愛」は残して行かない 「優しさ」だけ残していく 酷い「愛の砂」 私の両手は「あの人の心を救う為」 だけに存在している ほんとは「愛の砂」で満たしたいのにね
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!