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二人の旅
俺はタケル・シルファー。
元いた世界で死んでしまい、今一緒に冒険をしているカグヤさんに異世界に転生させてもらった。
そして異世界に来る際に貰った能力は、ステータス調整と言うチート能力だ。
誰だって最初はステータス調整って何?と思うと俺は思う。
分からない人向けに簡潔に言うと、ステータスを無限大に調整できる能力だ。
なので上限が無い。
例えばステータスを一億にして誰かを殴ると15㎞位ぶっ飛ぶ。
まぁこんな感じだ。
俺は前まで旅を共にしていたアルカ達と別れ、今はカグヤさんと二人で旅を続けている。
実際、カグヤさんは可愛い。
何故可愛いかは、何かあったらすぐに聞きに来るし、背が少し低いのもあるが一番俺が可愛いと思うのは、カグヤさんの優しさだ。
カグヤさんは誰に対しても優しく、困っている子供には積極的に声をかけている。
そんな優しいカグヤさんと俺は今、ダンジョンの前にいる。
「此処があの噂のダンジョンね。見るからにヤバそうだわ。」
カグヤさんがダンジョンを見てそう言った。
「だいぶ年季が入ってるな。これから見ると大体300年位前に作られたダンジョンか。」
年季が入ったダンジョンを見るのは初めてだった俺は凄く興奮した。
まぁとりあえず俺は暗視の魔法を使い、ダンジョンを昼間のような明るさで行動出来るようにした。
俺とカグヤさんはダンジョンの中に足を踏み入れる。
「でも、こんな場所をさ迷う位ならこんなダンジョン吹っ飛ばしてやる。
オーバー・ブラスト」
オーバー・ブラストの効果でボス部屋まで穴があいた。
俺とカグヤさんはひたすらオーバー・ブラストであけた穴を歩き続けて、遂にボス部屋までたどり着いた。
「タケル君。大丈夫なの?初めてのダンジョンボスのバトルでしょ。」
「大丈夫だよ。カグヤさんはボス部屋のドアを開けてくれない?」
俺がそう言うとカグヤさんはボス部屋のドアを開けた。
ボス部屋のドアが開くのを見計らって
「カグヤさん、避けて!!
アルティメット・オーバー・ブラスト!!」
俺が放ったアルティメット・オーバー・ブラストは虹色の光を出しながら、ボス部屋を破壊する。
だが、普通ならボスすらも消えると思うのだが、何故かボスが生きていた。
「タケルの攻撃を受けて生きている?!そんな、嘘、、でしょ。」
カグヤさんも相当驚いていた。
そりゃそうだ、今までで、俺の攻撃を受けて生きている奴なんて手加減した時以外無いからだ。
「私にここまでダメージを与えたのはお前が初めてだ。」
「そんなお前は何者何だ?」
俺はこのボスが何者だか聞いた。
そうするとボスはすんなり答えた。
「私は此処のダンジョンのボス、アルファス。私はお前を気に入った。私はお前に決闘を申し込む、どうかね。」
「お断りします。」
俺がこう言うとカグヤさんとアルファスは呆然としていた。
俺はステータスレベルを一兆にして奴に問答無用で、手加減無しのさっきより強めにアルティメット・オーバー・ブラストを打ち込んだ。
俺がアルティメット・オーバー・ブラストを打ち込むと、アルファスは止めろみたいな事を言っていたが、そんな事は気にしないかのようにアルティメット・オーバー・ブラストは最後まで打ち込まれた。
「あなた、最低ね。」
「えっ!!何で?!まぁまぁ、ダンジョンクリア出来たし良いじゃん。」
俺は少し奴に申し訳ないと思った。
だが、俺はまた未知なる土地へと旅立った。
俺の冒険の第二章の始まりだ。
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