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翌日、2人はタイムマシンに乗っていた。
「時は今から2700年前、所はヨーロッパ方面」
「いちいち言わんでええ。とっくにデータセットしてるって」
「機械の操作はおまかせしていい?」
「ああ」
出発と共に、タイムマシンの中は無重力のような状態になり、それから数分後、また元に戻った。2人はタイムマシンから出た。
「ミダス王はどこに」
「お城にいる。この近くだ」
少し歩いたところに門があったが、そこにいる兵士達に止められた。
「だめだ、話してくる言葉がわからない」
「王様の近くに移動したら」
「お前、頭いいな」
2人はタイムマシンに戻り、機械を操作して、また出ていった。
「ここが城の中か。ああ、辺りが金だらけだ。伝説は本当だったんだ。ちょっともらっていこ」
「やめとけ。おお、あれが王様だ。間違いない。ようし、手荒なやり方だけど他に方法がない。始めるぞ」
2人は王様のところに走っていき、それぞれ両脇を抱え込み、そしてタイムマシンのところに無理矢理走って連れていった。そして中に入って扉を閉めた。追ってきた何人かの衛兵をギリギリで阻止できた。
「さあ手袋をはめさせるんだ。ヘタに触られるとおれたちまで金に変わってしまうぞ」
2人はそれぞれの側にある手に手袋をはめた。するとそれは金に変わった。
「手袋を通じて触っても金に変わるんでは」
「あっそうか、そうかもしれん。だから気をつけろよ」
「人間まで金に変わるの?」
「ああそこまで神話読んでなかった。とにかく、行くよ」
「行き先は日本。瞬間移動開始」
機械を操作する。一瞬で静止した。
「さあ王様、ここが新しい土地ですよ」
そう言って、タイムマシンから降ろした。
「さあ作戦は終了した。帰ろう」
「2019年の未来へ帰還」
「それ毎回言うつもり?」
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