第1章:不思議な出会い

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「みんな何処に行ったんだろう? うん…あの人なんだか様子が変だな?」 人ごみをかき分ける様に家族を探していた 翔太は不意に立ち止まった。 家族連れ、カップル、友達同士のグループ 大勢の人が楽しそうに過ごしている中で 翔太は一人だけ仲間外れを見つけたのだ…。 観覧車の近くに設置されているベンチ そこに一人で座っている老人がいた。 70代くらいの白髪の男性で服装はラフな パジャマ姿の様に見える。 顔色は青白く体調が悪そうだった。 老人は何をするでもなく他の来場者が テーマパークのアトラクションを楽しんだり 談笑する姿を眺めているだけだ。 なんだか老人の周りだけ時間が 止まっている様な不思議な雰囲気だった。
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