第三章 ユーノア神殿

1/11
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ

第三章 ユーノア神殿

その頃、ファラトとアザンは無事にライデン山脈を抜け、セラピア王国の王都に入っていた。 「すごい……」 ファラトは、屋台に溢れんばかりに並んでいる鮮やかな果物に目を丸くした。 「セラピア王国は、自然が豊かだからな。果物や、北方の港から仕入れた新鮮な魚も手に入る。」 「魚……食べたことない……」 「岩塩をまぶして、炙った魚は美味い。夕飯は、魚を食いに行くか……」 「あぁ。」 ファラトは、頬を緩ませてアザンを見上げた。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!