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第三章 ユーノア神殿
その頃、ファラトとアザンは無事にライデン山脈を抜け、セラピア王国の王都に入っていた。
「すごい……」
ファラトは、屋台に溢れんばかりに並んでいる鮮やかな果物に目を丸くした。
「セラピア王国は、自然が豊かだからな。果物や、北方の港から仕入れた新鮮な魚も手に入る。」
「魚……食べたことない……」
「岩塩をまぶして、炙った魚は美味い。夕飯は、魚を食いに行くか……」
「あぁ。」
ファラトは、頬を緩ませてアザンを見上げた。
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